「iDeCoって節税になるって聞いたけど、実際いくら得するの?」——そんな疑問を持つ方に向けて、年収別のiDeCo節税シミュレーションをわかりやすく解説します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金が全額所得控除になるため、所得税・住民税を大きく減らせる制度です。特に年収が高い人ほど節税効果が大きくなります。
Contents
iDeCoの仕組みと節税の仕組み
掛金が全額所得控除になる
iDeCoに拠出した掛金は「小規模企業共済等掛金控除」として、全額が課税所得から差し引かれます。たとえば年間27.6万円(月2.3万円)を拠出した場合、その27.6万円分に税金がかからなくなります。所得税率が20%なら5.52万円、住民税10%で2.76万円、合計8.28万円の節税です。
運用益も非課税・受取時も控除あり
iDeCo内で運用した利益は非課税です。通常の投資では利益に20.315%の税金がかかりますが、iDeCo内ではかかりません。また60歳以降に受け取る際も「退職所得控除」または「公的年金等控除」が使えます。
年収別iDeCo節税シミュレーション
会社員(企業年金なし)の掛金上限:月2.3万円
| 年収 | 所得税率 | 年間掛金(上限) | 年間節税額(概算) |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 5% | 27.6万円 | 約4.1万円 |
| 500万円 | 10% | 27.6万円 | 約5.5万円 |
| 700万円 | 20% | 27.6万円 | 約8.3万円 |
| 1,000万円 | 23% | 27.6万円 | 約9.1万円 |
| 1,500万円 | 33% | 27.6万円 | 約11.8万円 |
年収1000万円の場合、iDeCo上限(月2.3万円)を満額拠出すると年間約9万円の節税が可能です。30年間続ければ節税だけで約270万円の効果になります。
iDeCoとNISAを組み合わせるとどうなる?
節税ならiDeCo、柔軟性ならNISA
iDeCoは所得控除による節税効果が強力ですが、60歳まで引き出せないデメリットがあります。一方NISAは運用益非課税ながら節税効果はなく、いつでも引き出せます。両者を組み合わせるのが最も効果的な資産形成戦略です。
| iDeCo | NISA(つみたて) | |
|---|---|---|
| 節税効果 | ◎ 所得控除で即節税 | △ 運用益のみ非課税 |
| 引き出し | ✗ 60歳まで不可 | ◎ いつでも可能 |
| 年間上限 | 14.4〜81.6万円 | 120万円(つみたて) |
| 運用益 | ◎ 非課税 | ◎ 非課税 |
理想の優先順位
まずiDeCoを上限まで拠出(即効節税)し、余裕があればNISAで長期投資をするのがセオリーです。年収1000万円なら月2.3万円(iDeCo)+月5〜10万円(NISA)の組み合わせが一般的におすすめされます。
iDeCoのデメリット・注意点
60歳まで引き出せないリスク
iDeCoの最大のデメリットは原則60歳まで引き出せないことです。急な出費や転職・独立などライフイベントに備えて、生活防衛資金(生活費6ヶ月分以上)を別に確保した上で始めることが重要です。
口座管理手数料がかかる
iDeCoは毎月171円の国民年金基金連合会への手数料が必ずかかります。加えて金融機関の手数料(無料〜月数百円)もあります。手数料の低いネット証券(SBI証券・楽天証券等)を選ぶことが重要です。
まとめ
iDeCoは年収が高いほど節税効果が大きく、年収1000万円なら年間約9万円の節税が可能です。30年間積み立てれば節税効果だけで270万円、運用益も加えると老後の大きな資産となります。60歳まで引き出せないデメリットを踏まえつつ、生活費を確保した上で早めに始めることが最大のコツです。
※本記事は2026年時点の制度をもとにした概算です。実際の効果は個人の状況により異なります。詳細は金融機関・ファイナンシャルプランナーにご相談ください。